きものの本当の味が出るのは、ミセスの中でもある程度の人生経験を積んでからという説があります。たしかに、臈長けたミセスには、若々しいお嬢様や、結婚して間がないミセスには無い、柔らかなふくよかさや、包容力のある女性らしさを感じます。こういう風情は、着こなしだけでは演出できないものかも知れません。
一方、そんな女性の魅力を演出するには、豊かさや、上品な色気を感じさせるように仕上げるように装う技術も大切、年齢に見合った美しい着付けにはテクニックも重要です。
つまり、人生経験と和装の経験、どちらも必要なのが奥様の着付けです。
現代日本では日常から着物を着る人はわずか一握りの人たちにとどまります。どんなにセンスの良い人でも、きものを十分着こなせるようになるのは、ある程度の年齢になってからと言ってよいかも知れません。少しだけですが奥様の着付けのポイントを記しておきます。
- 衣紋(えもん)
衣紋は、やや抜きかげんに。7センチから8センチくらいが適当かも。半えりも心もち多めに出して、女性特有のやわらかさを演出。 - 胸の合わせ
気持ちゆったりと合わせると、成熟した感じに。 - 帯
帯は、腰骨にかけて下めに結ぶと落ち着いた雰囲気に。(若いミセスの場合は、お嬢様よりは低めに、熟年ミセスよりもやや高めに結ぶ。)おたいこは、山を低めにし、下部にゆとりを持たせてふくらませると、好ましい落ち着きが。また、おたいこの下のたれを斜めにすると、一層やわらかで魅力的にも。 - 帯締め
帯幅の3分の1の位置に締める。(若いお嬢様の場合は、帯締めは帯幅の2分の1の位置にしめると初々しく若々しい中にも美しさが引き立つ)お歳を召した方の場合は、帯締めの位置は下めに締めて、年配らしい落ち着きと貫禄を演出。
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