和装用下着の役割は洋装以上に大きなものです。自分の身体に合った和装用下着は、着付けた着物全体のフォルムをあか抜けたものにしてくれます。和装では、洋装以上に下着・小物の役割は大きなものと考えてください。
人の体型は個々人でまちまちです。大柄な人、小柄な人、ほっそりした人、ふくよかな人、、洋服の場合は体型に合わせて立体的に仕立てるのが基本ですが、和服の仕立ては直線裁ちが基本ですから、補正しながら着付けることが大切です。
そこで、きものに合わせた体型に補整するために、下着や補整用小物が活躍することになります。着物用の下着にも色々な種類がありますが、どれも重要な役割をするものばかりです。
ここでは、肌に直接触れる下着(肌じゅばん)と腰巻き(すそよけ)について見てみましょう。
- はだじゅばん(肌じゅばん)
肌に直接触れる下着であり、着付け面だけでなく、通気性や保温性にも気を配りましょう。洗たくしやすく、丈夫であることも選び方として重要ポイントです。一般的には、さらしもめんの布地が理想とされ、冬物ならばガーゼ二重で作られたものが保温性に優れています。
-身丈はだいたい腰骨あたりの寸法で50から55センチ程度で良いでしょう。わき線のすそから8?10センチの位置にスリットがあると、動きやすく、着付けやすくも。
-えり幅は2.5?3センチ程度の細えりをすそまでつけたものが無難です。
-そでは半幅づかいの半そでで十分でしょう。 - すそよけ
別名「腰巻き」とも呼ばれるすそよけは、すそさばきもよくする効果のほか、すその汚れやいたみを保護する役割もあります。
-上部の胴腰にはさらしもめんをつけ、両端には細紐をつけます。何よりもしっかりとゆるまないよう締めるのが付け方のポイントです。
-胴まわりのサイズは、胴ひとまわり半が標準的。上前幅5センチは、前立てえりにして3つ折りにし、上で4本のひだをとります。
その他、腰ひも、だて締め、帯まくら、帯板などの小物にも気を配りましょう。(他項で紹介していますので、そちらをご参考に)