えり元(えりもと)も着付けポイントでは手抜きの効かない重要ポイントです。えりもとをいかに着付けるかによって、着付けや着こなしのよしあしが大きく左右されてしまいます。
着付けにおける襟元は、細面(ほそおもて)、ふくよかな丸顔、顔立ちの残る幼さ、大人っぽさなど顔カタチやイメージに合わせてどのように整えるかを決めます。また、首から肩の線、胸元の線なども、きものを着る人それぞれ個性や雰囲気が違いますので、このあたりも配慮するのが、美しい着付けのコツになります。
えりもとは、きつすぎないよう、ふんわりと、柔らかなな曲線を描きつつ、ひきしまったえりもとに着付けることで、着物本来のたおやかさが生きてきます。
襟元の着付けもTPOに合わせることが大切です。礼装、外出着、普段着など、それぞれの用途に合わせて着付けをします。中でも、することが大切です。なかでも正式な装いである留めそでは、シチュエーションに見合った重厚さ・高い格調を演出するよう留意しましょう。
留めそでのえりもとのポイントとしては以下のようなものがあります。
- 衣紋は抜き加減。えりは広めに。
- 半えりは、2.5センチほどの幅を前打ち合わせで出す。三河もめん帯しん地など、薄地でしっかりとした固めの素材による衿芯(えりしん)がベター。
- えりは広えり、剣先あたりで3分の1幅を内側に、3分の2幅を外側に整える。えり肩あき内側に半紙を折って入れ、比翼えりはしわが出ないように。0.5センチ幅で正しく、まっすぐに出すと、シャープで引き締まった仕上がりになり、同時に、やわらかさと余裕の演出にも。
なお、細身の体型ならば、前の半えり、きものえりの打ち合わせは、細長くするほうがより似合うと思います。